アップライトピアノの種類  番外編

こんにちは。
皆さんはレッスンの行き帰りに、車内で何か音楽を聴いていますか?私は、車で移動中は必ずお気に入りの音楽をかけます。そうすれば、前に遅いスピードで走る車がいても、渋滞のときでも、いらいらは軽減されるのです。車内はミュージックボックスだ!と誰かが言ってましたが、なんとなくわかる気がします。
担当小松です。
さて、ブログタイトルは「アップライトピアノの種類 番外編」となっていますが、今からお話することはグランドピアノにも少し通じるところがあります。

今回は、ピアノの”色”に関するお話です。

えっ?ピアノの色?じゃあないの?みんな知ってるよそんなこと。

そんな声が聞こえてきそうですが・・・、では木目調のピアノを見たことはありますか?白いピアノを見たことは?
そうです、ピアノの色のスタンダードは黒ですが、実は木目調カラーのピアノも販売してるんですよ、実際に。

ピアノカタログに載っている型番(ピアノシリーズ名)のうしろに”W”や”Mh”、または”Mhc”という暗号めいた英字がくっついているのをご存じでしょうか。
例として、YUシリーズならYU11Mh、とかです。

実はこれ、Wはウォルナットという木の木目調、Mhはマホガニーという木の木目調の色を使ってますよ、って意味なんですね。つまり木の名前の頭文字を取って表記しているわけです。

じゃあCは何の木?って思うでしょう?
これまた実は木の名前ではないんですよ。Cは、チッペンデールの頭文字、つまり猫足という意味なんです。下記に画像がありますので、見てもらえば納得するかと思います。
ただ、勘違いしている方も多いのですが、ウォルナットやマホガニーは、ピアノそのものの材質に使われているのではなく、木目の美しいものを0.1ミリ単位で薄く削り、その板を貼っているだけのあくまで色調の違いを出すためだけに作られている素材なので、音の違いはさほどないんですねー。

ふたつの色調の特徴は、木に近い色(こげ茶っぽい)のがウォルナット、それよりも少し赤みがかっているのがマホガニー、という感じでしょうか。
白いピアノは・・・まぁ特注で塗装されたものでしょうね。(ホテルに置いてあるのを見たことがあります)
お値段的には、ウォルナットもマホガニーもオプションカラーという位置付けですので、黒に比べると若干お高くなります。(逆に言うと、黒は塗りやすいから安い)

ここでみなさんに質問!ピアノの色は黒、ではなぜ黒なんでしょうか?

答えは、「ピアノが舞台の上で必要以上に目立つ必要はないから」でした!
(なんかカッコいいですよね・・・)

どんな色を選ぶにしても、自分の気に入ったものを見つけてみてはいかが?

以上、番外編でした!

いずれもYUS1。こちらはウォルナット調カラー

こちらが猫足。本体とイスの脚部分が猫のような形になってますね