最高級のグランドピアノ ~誕生~

クリスマスが近づいてきました。皆さんは誰と一緒に過ごしますか?
折しも24日は休日ですからね、存分にイブを楽しんでください。
担当小松です。

さて、今回からグランドピアノシリーズに突入するわけですが、最初にひとつ紹介しておきたいピアノがあります。
早速ですが問題です。
2010年に受注開始されたCFXというグランドピアノ、これいくらすると思いますか?500万?もっとです。

1000万?まだまだ!

2000万?おしい!正解は1,995万円でした!
正式名称はグランドピアノCFシリーズの中の、CFXというコンサートグランドピアノ。

なぜピアノ一台がそんなに高いのか、その理由は・・・

まず、木材・金属・音響などのパーツを最高級にしようじゃあないか!ということで、各分野の設計者、生産技術者、調律師などのスペシャリストを40人程集めます。

次に、その40人に、19年の構想期間が創りだしたこれぞ最高!な部品を作って頂きます。

試作品を作り終えたら、今度は世界各地のトップピアニストを招待して、評論会を開催しちゃいます。

その評論会で、ピアニストたちの無茶ともいえる要望・アドバイスによる細部調整、改良を積み重ね、ついに完成!
という長い長ーい誕生への道のりがあったからなんです。

フルオーケストラとの共演にも、音圧でしっかりと対抗できる堂々とした響きが特徴だとか。なんせ奥行きが275cmという、普通のグランドピアノの1.5倍はある長さを誇っていますからね。一度弾いてみたいですね、きっと気持ち良くなると思います。

価格の高さに目が行きがちですが、このCFXは、ヤマハが長い歴史の中で培ってきた経験と技術のすべてが集積された、まさに至高のコンサートフルグランドピアノとなっているのです。

そして2010年の秋、世界三大ピアノコンクールのひとつとして名高い”ショパン国際ピアノコンクールで、CFXを使用したピアニストが見事優勝の栄冠に輝きました。
このコンクールで日本製のピアノを使っての初めての優勝であり、CFXの実力が証明された瞬間でもあったのです。
ここに、常に自らを超えようとする者だけが辿り着ける音が誕生したのです!
ちなみにこのCFシリーズ、CFXよりちょっと小さめの「CF6」が1302万円、「CF4」が1144万5000円だそうです・・・。いずれにしても高い・・・。